TECHNICAL COLUMN
ムーブレットは、製品から発生する音や振動を使って、製造ライン上で自動検査を行うためのシステムです。 人が耳や感覚で判断していた「いつもと違う音」「異常な振動」「良品と不良品の違い」を、波形として取り込み、解析・数値化し、OK / NG判定につなげます。
BASIC IDEA
現場では、「音が高い」「うるさい」「響き方が違う」「雑音が混ざっている」といった感覚的な違いを、人が経験をもとに判断している場合があります。
ムーブレットは、このような人の感覚による判定の流れを、インライン検査で使える形に置き換えます。
01 音の発生を認識
まず、耳で音の発生や変化に気づきます。
02 判定対象となる音に着目
複数の音が混在する中から、検査で確認したい特定の音に着目します。
03 音の違いを聞き分け
音の大きさ・高さ・響き方・発生するタイミングなどの違いを、人が経験をもとに聞き分けます。
04 OK / NG判定
聞き分けた感覚的な違いをもとに、良品か不良品かを判断します。
PROCESS
ムーブレットは、検査対象から発生する音または振動の波形データを取り込み、評価に必要な特徴を捉えやすい形に変換します。その後、波形データの特徴を数値化し、設定した判定条件に基づいてOK / NG判定を行います。
01 波形データの取り込み
マイクまたは加速度センサーを使用し、検査対象製品から発生する音や振動のデータを取り込みます。
02 ゆらぎ変換
評価したい周波数帯や波形の変化を捉えやすくするため、波形データを判定しやすい形に変換します。これにより、騒音の多い現場でも対象となる特徴を確認しやすくなります。
03 波形特徴の数値化
変換した波形データから、良品と不良品の違いとして現れる特徴を数値化します。二乗平均処理などを用いることで、波形変化の差を見える形にします。
04 OK / NG判定
算出した数値データと設定した判定条件を照合し、OK / NGを判定します。判定結果は信号として出力するとともに、数値化したデータも出力します。
SUMMARY
01 音・振動を使ったインライン自動検査
マイクや加速度センサーを使用し、検査対象から発生する音または振動の波形データを取り込みます。
02 人の感覚による判定を数値化
音の大きさ・高さ・響き方・発生するタイミングなどの違いを捉え、良品と不良品の差を見える形にします。
03 OK / NG判定とデータ出力
数値化した特徴をもとにOK / NGを判定し、判定信号と数値データを出力します。
APPLICATION
ムーブレットは、音や振動の違いを利用して、製品の状態や異常を検査するために活用できます。
人の感覚による判定を、ライン上で安定して行える形に置き換えることを目指した検査システムです。
異音・異常振動の検査
モーター、ポンプ、ファンなど、動作時に音や振動が発生する製品の状態確認に活用できます。
良品・不良品の波形差の判定
良品と不良品で異なる波形の変化を特徴として数値化し、OK / NG判定に利用します。
打音によるひび・割れ検査
検査対象製品を叩いたときの音を利用し、ひびや割れなどの確認にも活用できます。
騒音の多い生産現場での検査
ゆらぎ変換により、判定に必要な音や振動の特徴を捉えやすい形に変換します。これにより、ノイズや騒音がある現場でも検査しやすくします。
NEXT COLUMN
ここからは、ムーブレットの考え方をベースに、設置性・表示・保存・履歴管理を強化した新型インラインテスター「MV-6200」を紹介します。
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